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ムジカ

寝ても覚めても
頭の中を占拠している
音楽が鳴り続けて 夢の邪魔をする
目覚めても そのまま続く
夢のあと先の情念

この身悶えするような想いで
破裂するまえに
楽器よ 助けて
声を与えて


でも これでは 届かない
まるで 届かない
情けない私の「声」
ただひとり音と向きあう

耳を澄ませて
深呼吸して
深い想いをもっと追い込んで
どこまでも追いつめて

弾き続ける
きりきりと 
きりきりと
身を灼きながら

探す 探す
深海の中で 手探りする

お月様
手の届かない お月様








2010年





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ジャンル : 小説・文学

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[音楽。]

この間のレッスンの時に 先生が   「大人の生徒は  やりたい音楽があって 手がそれに追いつかない、  っていう状況が見えて 面白い」   みたいにおっしゃった。   本当に、そう。   「切ないですよねぇ」   と思わず言ってしまった。     そう。 切ない。   も

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黒猫

Author:黒猫
このブログはHPから詩の部分だけをまとめました。

10代の頃からこれらの詩はいつも自分の中にありました。
私の中にとけ込んだ詩人たちんの言葉と私自身のつたないことばだち。

八木重吉の「秋の瞳」序文ではありませんが、このつたない詩を読んでくれたあなた  私を心の友としてください。

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