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失われてゆくもの

失われてゆくもの
それは
鏡の中の私

13歳の頃 映ったもの それは
上気した美しい頬
おそれを知らぬ目
生とは果てしなく
先の見えぬトンネルだった頃


20歳の頃 映ったもの それは
誰にが羨望する輝かしい肉体
ゆらぎながらも傲慢な瞳
 

鏡に映った
いっときの幻
蝋燭の灯たち

いつか
灰と消えてなくなる
うたかたの 輝き


いつか 鏡が静かになるとき
そこに映るのは
ただ冬の青い空だけなのかもしれない

美しい美しいどこまでも広がる空
かすかに上空で鳴る風の遠吠え
胸をかきみだすヒヨドリの声



2001.03.23

テーマ :
ジャンル : 小説・文学

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黒猫

Author:黒猫
このブログはHPから詩の部分だけをまとめました。

10代の頃からこれらの詩はいつも自分の中にありました。
私の中にとけ込んだ詩人たちんの言葉と私自身のつたないことばだち。

八木重吉の「秋の瞳」序文ではありませんが、このつたない詩を読んでくれたあなた  私を心の友としてください。

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