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魚  <吉原幸子>

          魚

つり掘の みどり色の水のなかから
ひとひらの自然をきりとってきて
小さなガラス箱にとじこめる

わたしたち自身 自然の一部として
母のなかを泳いだ 遠い昔もあったのに

いつのまにか もう
糸と針によってしか
おまえたちとつながることができなくなってしまった

でも 忘れてはいけない
自然がゆっくりと やさしく
わたしたちをたべてくれているから
わたしたちにも とてもおいしいのだ
水が 空気が 生きることが
そうして おまえたちの
かわいい仲間が

………………………………
詩集『魚たち・犬たち・少女たち』

テーマ : 詩・ことば
ジャンル : 小説・文学

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黒猫

Author:黒猫
このブログはHPから詩の部分だけをまとめました。

10代の頃からこれらの詩はいつも自分の中にありました。
私の中にとけ込んだ詩人たちんの言葉と私自身のつたないことばだち。

八木重吉の「秋の瞳」序文ではありませんが、このつたない詩を読んでくれたあなた  私を心の友としてください。

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