「一緒に起きよう」
忘れられない文章があります。
高校時代に友人の通う女子校の文化祭に行ったとき、立ち寄った文芸部のブース。
貰って帰った部員の作品集の中にこんな内容の随筆がありました。遠い昔の記憶だけど内容はよく覚えています。
公園の砂場で見かけた光景を綴ったもので、
小さな子と少しだけ年上の女の子のやりとり。
小さな子が転んだか何かで泣き出した。
それを見ていた女の子が駆け寄り、いきなり砂場で転んだ。
驚いて泣き止む小さな子。
女の子は座り込んだまま
にっこり笑って顔を見合わせ、こういった。
「一緒に起きよう」
小さな子は「うん」といって
二人は立ち上がった。
そんなエピソードが心に響く文章で綴られていたのでした。
自分も転んで見せて同じ立場になって、
そして「一緒に起きようか」と呼びかける幼い女の子の行動から受けた衝撃。
すごいな、と今でも思います。
そしてそんな小さな光景をみずみずしい感受性で捉えた、顔も知らない作者の少女へのシンパシー。
彼女は今どんな大人になっているのかな、と想像してみたくなりました。
感受性、大事。
高校時代に友人の通う女子校の文化祭に行ったとき、立ち寄った文芸部のブース。
貰って帰った部員の作品集の中にこんな内容の随筆がありました。遠い昔の記憶だけど内容はよく覚えています。
公園の砂場で見かけた光景を綴ったもので、
小さな子と少しだけ年上の女の子のやりとり。
小さな子が転んだか何かで泣き出した。
それを見ていた女の子が駆け寄り、いきなり砂場で転んだ。
驚いて泣き止む小さな子。
女の子は座り込んだまま
にっこり笑って顔を見合わせ、こういった。
「一緒に起きよう」
小さな子は「うん」といって
二人は立ち上がった。
そんなエピソードが心に響く文章で綴られていたのでした。
自分も転んで見せて同じ立場になって、
そして「一緒に起きようか」と呼びかける幼い女の子の行動から受けた衝撃。
すごいな、と今でも思います。
そしてそんな小さな光景をみずみずしい感受性で捉えた、顔も知らない作者の少女へのシンパシー。
彼女は今どんな大人になっているのかな、と想像してみたくなりました。
感受性、大事。