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決して分かち合えぬもの

3.11
ある人に教えていただいた被災高校生のこの詩をご紹介したいです。
言葉が出てこない。

潮の匂いに。
http://sazanami-books.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/post-64da.html

>自分のこと しか見えない誰かは響きだけあたたかい言葉で僕たちの心を深く抉る。“絆”と言いながら、見えない恐怖を僕たちだけで処理するように、遠まわしに言う。 “未来”は僕たちには程遠く、“頑張れ”は何よりも重い。おまえは誰ともつながってなどいない、一人で勝手に生きろと、何処かの誰かが遠まわしに言ってい る。一人で生きる世界は、あの日の海よりもきっと、ずっと冷たい。
[引用ここまで]

これを読んで思い出した出来事があります。上っ面だけの共感の言葉の残酷さ。「スケール」は比べ物にならないのだろうけれど根底にある共通点

高校の卒業式の日の午前2時頃にクラス担任の先生が亡くなりました。数学教師でした。
まだ28歳の若さ、結婚も決まった婚約者を残して。初めての三年生の担任で激務により子供の頃に患った心臓弁膜症が再発し逆流した血液でできた血栓が脳に詰まり昏睡状態のままの死でした。
受験生に動揺を与えないようにという学校側の配慮で入院していたことすら前夜まで知らされていませんでした。
連絡網で事態を知って、当時放送委員長だった私はクラスメイトに頼まれ、先生が楽しみにしていた卒業式の様子を生録して病院に届けようと手配し、朝早めに学校に行ったところで級友より死を知らされました。
クラス全員お通夜のようになり、打ち上げも中止で散り散りに。

そんな中、他クラスの女友達からかけられた言葉を今も忘れられません。

彼女は泣き腫らした眼の私にありったけの同情心に溢れた表情と口調でこう云ったのです。

『気を落とさないでね』

あの時の気持ちは忘れません。
なんという無神経な言葉だろうと。
彼女だってその先生の生徒だったのに。
他人事。永遠に埋まらぬ距離。
不誠実。
黙っていることの方がずっと誠実。

テーマ : 詩・想
ジャンル : 小説・文学

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黒猫

Author:黒猫
このブログはHPから詩の部分だけをまとめました。

10代の頃からこれらの詩はいつも自分の中にありました。
私の中にとけ込んだ詩人たちんの言葉と私自身のつたないことばだち。

八木重吉の「秋の瞳」序文ではありませんが、このつたない詩を読んでくれたあなた  私を心の友としてください。

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