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さくら

今日もまた
部屋に満ちる
薄めた鉛のような時間


私の椅子はたぶん
あの世のさくらの樹の下に
どこまでも白い桜の闇のなか
ぽつんと置かれているのだ


うつし世に所在なく 
立ち尽く私の上に


はらはらと
花びらの雪が舞う

悲しみだけ積もってゆく








桜



hanabira









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テーマ : 自作詩
ジャンル : 小説・文学

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No title

美しい詩ですね。

桜の季節は、寂しいばかりです。けれども、好きです。

No title

美しい詩ですね。

桜の季節、さみしい気持ち、僕は好きです。
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プロフィール

黒猫

Author:黒猫
このブログはHPから詩の部分だけをまとめました。

10代の頃からこれらの詩はいつも自分の中にありました。
私の中にとけ込んだ詩人たちんの言葉と私自身のつたないことばだち。

八木重吉の「秋の瞳」序文ではありませんが、このつたない詩を読んでくれたあなた  私を心の友としてください。

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