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星よりも遠く

時間が経つのは早い。

ついこのあいだ、正月明けのモーツァルト五重奏の集まりがあったような気がするけれど、
10月も半ばを過ぎて、もうネットのバナーには「おせち」や「クリスマス」の文字が躍る。

土曜日はピアノ四重奏の会を主宰し、疲れ果てた。

  

人生は一瞬の夢だというが
こうやって過ごしていれば、時間のたつのもさぞかし早かろう。
暇を持て余せば苦痛が長引くだけだが、
次々予定をたてて忙しくしていれば、瞬く間に消費してゆけるのだろう
 

仕事で時間を忘れる人
趣味で忘れる人
くだらない、あるいは「価値のある」恋愛で忘れる人
そのほかのよくわからない何かへの憎悪で忘れる人
酒やギャンブルで忘れる人
いろいろと流儀があるけれど
要するに皆、人生という、このわけのわからない負担な代物に早く過ぎ去ってほしいのではないか。 
 

猫は自分が今何歳かなどと考えないだろう。
過去を振り返ることもしないだろうし、
先を案ずることもないのだろう。
 

だから猫には「時間を忘れるための方策」は別段必要ないだろう。


だが人間には時として、いろんな余計なものが必要なのはどうしたことだろうか。

”I was born ”という吉野弘の詩を思い出した。


生まれる、ではなくて受動態の「生まれさせられた」 ということ

ここに居てしまった、
そのことに気づいてしまって
とまどうだけで右往左往するのが人生なのかもしれない。
「かなしい」と「さびしい」は紙一重の感情だと感じる。
そうして、寂しさが行き過ぎれば
そこはかとない「憎しみ」が心を傷めつけるだろう。
憎しみはかなしみと等価だ。



星空を思い出しながら
時折
人の心は 星よりも遠いと感じる。



音楽も文化も必要としない猫のようになれたらよいのに、と思う。


==============Oct. 2013
    ★随想目次
星空

テーマ : エッセイ
ジャンル : 小説・文学

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プロフィール

黒猫

Author:黒猫
このブログはHPから詩の部分だけをまとめました。

10代の頃からこれらの詩はいつも自分の中にありました。
私の中にとけ込んだ詩人たちんの言葉と私自身のつたないことばだち。

八木重吉の「秋の瞳」序文ではありませんが、このつたない詩を読んでくれたあなた  私を心の友としてください。

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