9月

美しい秋が来る
街路樹がまた紅く染まる
私はまたひとつ死に近づく

父が逝った月
あのひとが去った月
私が崩れおちた月
 
9月は悲しい月



「行かないで下さい おねがいです
 行かないで
 おねがいです」
 
 
わたしは まだ ここに居る

 
ことばが ぐるぐると
私の中をめぐりつづけ
かなしみを
掘りおこしつづける
 

なすすべもなく
ただ毎日が果てしなく苦しいだけだ

 
肌寒い 秋の空気に
陽射しが 部屋の奥まで入る 9月
死の影がしのびよる
秋の初め
 
 

テーマ : 自作詩
ジャンル : 小説・文学

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黒猫

Author:黒猫
このブログはHPから詩の部分だけをまとめました。

10代の頃からこれらの詩はいつも自分の中にありました。
私の中にとけ込んだ詩人たちんの言葉と私自身のつたないことばだち。

八木重吉の「秋の瞳」序文ではありませんが、このつたない詩を読んでくれたあなた  私を心の友としてください。

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