言霊(ことだま)

その心の狂おしい動きに
軽々しく名前をつけるな
「愛」だとか
「憎しみ」だとか

 
ひとたび名札をつければ
それは言霊を帯びて
ひとり歩きする 

 
名付けないことは
鍵を掛けること
 
迷い出ようとする亡霊を
封印すること
  
蜃気楼は
あなたを迷路にいざなうから
 
 
あなたは
喪ったのではなく
もとから
そこにあったのが「空虚」に過ぎず
すれ違う互いの飢えが
夜中の合わせ鏡のように
互いに違うものを
心に映しあっていただけかもしれぬ
  
だから
 

名付けるな
軽々しくその封印を解くな
 




2011 Aug 


テーマ :
ジャンル : 小説・文学

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黒猫

Author:黒猫
このブログはHPから詩の部分だけをまとめました。

10代の頃からこれらの詩はいつも自分の中にありました。
私の中にとけ込んだ詩人たちんの言葉と私自身のつたないことばだち。

八木重吉の「秋の瞳」序文ではありませんが、このつたない詩を読んでくれたあなた  私を心の友としてください。

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