からだを通して
からだを通して
愛は執着にかわり
からだを通して
愛は苦しみにかわる
からだを通して
こころとコトバは仲違いし
からだを通して
ふたつのこころは泥のように混ざり合う
心の沼の底には
私も知らない一尾の魚が眠り
からだとぶつかりあったこころが
のたうち回って 底をかきまわす
目覚めた魚は 泳ぎだし
からだと こころが 和解したとき
やがて 水は透き通り
青い月の光が底を照らすだろう
美しい美しい一筋の光が いつかきっと
大切なことばたち、好きな詩人の詩、 自分のことばたちを綴ります。