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逃げ水

悲しみ…
いったい何の悲しみ?
  
  
追いかければ追いかけるほど遠のいてゆく逃げ水のような何か?
  
自分の中にどこまでも広がる暗闇の中に
ただ音楽だけが鳴り響く
だけどそれは手で触れることはできず
ただ音だけがつむじ風のようにそこらじゅうに。
  
誰もいない
声も出ない
足が動かない
 
分かち合える人も
話しかける相手も
誰もいない
いるわけがない


わたしは(わたしだけは)
自分のことばを何度も反芻する 
演奏家が自らの演奏に抱く想いのように。
 
暗闇の中で
自分で自分を抱きしめる。 

テーマ :
ジャンル : 小説・文学

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黒猫

Author:黒猫
このブログはHPから詩の部分だけをまとめました。

10代の頃からこれらの詩はいつも自分の中にありました。
私の中にとけ込んだ詩人たちんの言葉と私自身のつたないことばだち。

八木重吉の「秋の瞳」序文ではありませんが、このつたない詩を読んでくれたあなた  私を心の友としてください。

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