ああ <黒田三郎>

ああ あんなにも他愛もなく
僕自身によってさえやすやすと
欺されてしまったのに
僕には
僕を欺すことさえ出来ない
なんて
 
 
呟いたとたんに帽子が風にとんで行った
微笑
冷たい夕暮れの風が
僕の唇から微笑を盗みとる
木の葉がざわざわ鳴っている
 
 
                 詩集「失われた墓碑銘」より
 
 
 
 

テーマ :
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

非公開コメント

読みました

 黒田三郎氏の「失われた墓碑銘」中の「ああ」ですか。名詩を読むのは好きです。
訪問者
realtime view
現在の閲覧者数:
プロフィール

黒猫

Author:黒猫
このブログはHPから詩の部分だけをまとめました。

10代の頃からこれらの詩はいつも自分の中にありました。
私の中にとけ込んだ詩人たちんの言葉と私自身のつたないことばだち。

八木重吉の「秋の瞳」序文ではありませんが、このつたない詩を読んでくれたあなた  私を心の友としてください。

カテゴリ
最新記事
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

最新コメント
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QRコード