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出発

どこか遠くのほうから見ていたい
感動している自分を
感動して我を忘れてとんでゆく自分を
どこか遠くのほうから見ていたい
息を切らしてしまってはいけない
よそ見をしてはいけない
心ひそかにそう念じながら
どこか遠くのほうから見ていたい
あおいじつにあおい
その遠くの空の彼方へ
今はそれだけが私の仕事だ
荒々しく私は私を投げつける
紋白蝶のように軽々と行ってしまうようにと
眼をとじながら私は私を投げつける
足元に落ちて高雅な陶器のように砕けないようにと



   黒田三郎詩集 < 失われた墓碑銘>所収
   「現代詩文庫」思潮社



感動している自分を 自分の外側から眺めてみたい という欲求。

そうすることで 安堵するのであろうか。

自分はまだ大丈夫 自分の心は死んでいない と

テーマ :
ジャンル : 小説・文学

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黒猫

Author:黒猫
このブログはHPから詩の部分だけをまとめました。

10代の頃からこれらの詩はいつも自分の中にありました。
私の中にとけ込んだ詩人たちんの言葉と私自身のつたないことばだち。

八木重吉の「秋の瞳」序文ではありませんが、このつたない詩を読んでくれたあなた  私を心の友としてください。

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