愛するとは<高野喜久雄>

愛するとは
ついにこわれてしまうこと
跡形もなく
己れの中の
壷もつららも吊り橋も
そしてランプも
この笛も
みんなこわれてしまうこと


それでよい
それでもわたしは愛し続ける
この道を行き
この道を行き
わたししか
ついに愛する者のない不憫なわたし
言い知れぬ
裂け目のようなわたしひとりを


                    高野喜久雄詩集 <独楽>所収 「現代詩文庫」思潮社


●言い知れぬ 裂け目のようなわたし  という ことばが鮮烈。

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ジャンル : 小説・文学

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高野喜久雄氏を送る会(5/27)

===================================== http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060508k0000e060069000c.html 訃報:高野喜久雄さん78歳=詩人    高野喜久雄さん78歳(たかの・きくお=詩人)1日、食道静脈瘤(りゅう)破裂のため死去。葬儀は近親で済ませた

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黒猫

Author:黒猫
このブログはHPから詩の部分だけをまとめました。

10代の頃からこれらの詩はいつも自分の中にありました。
私の中にとけ込んだ詩人たちんの言葉と私自身のつたないことばだち。

八木重吉の「秋の瞳」序文ではありませんが、このつたない詩を読んでくれたあなた  私を心の友としてください。

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