求め続ける心を
隠しながら
また、この日を迎えました。
待ち人、来たらず。
マダム・バタフライは
皆に憐れまれ、笑われても
幸福だったのでしょうか
待っているうちに何を待っていたかも忘れ、
待っているつもりはもうなくなってしまったのに
なんでだかその場所に座っている
わたしは あなたの言葉を受け取るだけのために、
遠い空に舞う風です
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古びた写真の中の笑顔
私はもうそこには居ない
天女の羽衣のような朱鷺色の雲
煙のように私は
空へ上ってゆけるのかどうか
やがて暮れた凍える夜
満天の星空を見上げ
自分のための星が何処にあるのかも分からないまま
立ちすくむ
星空の中で 迷子になる
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