止まらぬ音
かたちあるものならば
手で触れ
鍵をかけて閉じ込めることもできようが
眩暈のような絶望感
ちりちりと焦げるような渇き
拠り所のない身もだえ
どこまでも
どこまでも
虚空に腕を伸ばし続け。
見えたと思えば 幻
真夏の陽炎
あるいは
するりと消える逃げ水
触れることすら出来ぬ切なさ
虚空に耳を凝らし
心のようにとらえどころがない、
だけど希求して止まぬ何か。
聖なる美しいもの。
千の針に貫かれた私の身体の中から
出たがっているこの歌
私のものにしたい音楽
私のものにはならぬ音楽
想いは何度遠ざけても
眩暈のするようなその中心に向かって
らせん状に落下してゆくのです
私の意識に君臨し続ける
あの音楽
この音を誰か止めてくれるなら
わたしの声を差し上げる

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手で触れ
鍵をかけて閉じ込めることもできようが
眩暈のような絶望感
ちりちりと焦げるような渇き
拠り所のない身もだえ
どこまでも
どこまでも
虚空に腕を伸ばし続け。
見えたと思えば 幻
真夏の陽炎
あるいは
するりと消える逃げ水
触れることすら出来ぬ切なさ
虚空に耳を凝らし
心のようにとらえどころがない、
だけど希求して止まぬ何か。
聖なる美しいもの。
千の針に貫かれた私の身体の中から
出たがっているこの歌
私のものにしたい音楽
私のものにはならぬ音楽
想いは何度遠ざけても
眩暈のするようなその中心に向かって
らせん状に落下してゆくのです
私の意識に君臨し続ける
あの音楽
この音を誰か止めてくれるなら
わたしの声を差し上げる

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