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逝く

消えかかった蝋燭の、弱々しい炎。
あるいは、
ひと揺れで落下しそうな
線香花火の小さな火の玉。
  

触れてはだめ。
触れたらきっと消えてしまう。

 
  
大事に大事に
揺らさないように そっとかかげて
手のひらで守る。
  
これ以上汚れないように。
これ以上歪まないように。


わたしは言葉を手放す。
 

言葉は
流れ出る 血。
  

深い深い喪失感にもだえながら 
その貧血感に目眩しながら
言葉にしがみつく指を振り払え
血にまみれた着衣を
するりと脱ぎ捨てよ
  
 
横顔
後ろ姿
残り香だけの私に
ついには私の影(音楽)だけになれ。


遺骨も
遺髪も手にせず


言葉を棄て
美しく官能的な
あの音楽にひとり抱かれながら
私は逝こう
 
よたかのように
私は消えてゆこう


  
あの黒い宇宙の闇へ
 



月と金星と木星

 

   
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  ------- Feb 2013


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テーマ : 自作詩
ジャンル : 小説・文学

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プロフィール

黒猫

Author:黒猫
このブログはHPから詩の部分だけをまとめました。

10代の頃からこれらの詩はいつも自分の中にありました。
私の中にとけ込んだ詩人たちんの言葉と私自身のつたないことばだち。

八木重吉の「秋の瞳」序文ではありませんが、このつたない詩を読んでくれたあなた  私を心の友としてください。

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