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ねこになりたい

猫になりたい
鳥になりたい
    
ヒト は 愚かだ。

猫は 猫でいる。
鳥は 鳥でいる。
他に何も持たない
もつ必要もない
  
きれいなもの 
やさしいもの 
うれしいこと
うつくしい 世界 や
やさしい ひと。 


   「これは●●のものです」
   「立ち入り禁止」

   
誰が きめたの?
神様は そんなことをお決めにならない
  
何をそんなに恐れているの?
何を守っているつもりなのだろう? 
 
鳥や
猫の目で見たら
もしかしたら
とても 迷惑で
かなり 滑稽な
わたしたちの生

 
 
   May 2011

テーマ : 自作詩
ジャンル : 小説・文学

生きる<谷川俊太郎>

生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木漏れ日がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみをすること


あなたと手をつなぐこと


生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと


生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ


生きているということ
いま生きているということ


いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ


いまいまがすぎてゆくこと



生きているということ
いま生きてるということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ


人は愛するということ


あなたの手のぬくみ
いのちということ








ジュニアポエム双書14「地球へのピクニック」より
企画・編集 銀の鈴社
発行 教育出版センター




テーマ :
ジャンル : 小説・文学

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プロフィール

黒猫

Author:黒猫
このブログはHPから詩の部分だけをまとめました。

10代の頃からこれらの詩はいつも自分の中にありました。
私の中にとけ込んだ詩人たちんの言葉と私自身のつたないことばだち。

八木重吉の「秋の瞳」序文ではありませんが、このつたない詩を読んでくれたあなた  私を心の友としてください。

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