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空っぽの椅子と

ひっそりと
私の「現実(うつつ)」の中には いつも
あなたのための椅子があった
空っぽの椅子が。
 
 
あなたが花桃の枝を剪定してくれ
ああだこうだと談笑し
秋の日差しの中で
一緒に珈琲を飲んだ
 
 
疲れたあなたに
「椅子」をそっと差し出し
あなたは座る
あなたにとっては
「夢の中の椅子」に過ぎぬけれど
 
 
忘れないで
 
それは 
私の一番大切な時間だったこと
 
 
あなたを失くし
その椅子は永遠に空っぽで
そこにある


 
あなたの切った枝は
庭に埋葬した

 
あなたが切り取った
私の心と一緒に 

 
 
 
   
 
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テーマ : 自作詩
ジャンル : 小説・文学

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プロフィール

黒猫

Author:黒猫
このブログはHPから詩の部分だけをまとめました。

10代の頃からこれらの詩はいつも自分の中にありました。
私の中にとけ込んだ詩人たちんの言葉と私自身のつたないことばだち。

八木重吉の「秋の瞳」序文ではありませんが、このつたない詩を読んでくれたあなた  私を心の友としてください。

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