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宝箱


何を守ろうとしている? 
「宝箱よ」
彼女はいう。
「この中には小鳥が入っているの
 大切な絆が」
 
だけど彼女は知っている
その中には何も入っていないことを
かつて入っていたと信じたのは
幻の小鳥
 
 
そして今は
それも飛び去ったことを
 

それなのに
彼女はいつまでも
空っぽの箱を手放そうとしない
 
 
真っ暗の巣の中で
餌も食べず
水も飲まず
いつまでも箱を抱きかかえる
 
 
 

目を覚ませ
目を覚ませ
 
 
「その箱にはなにも入っていなかった」
「でもね 私には見えるの…」
「その箱は最初から空っぽだった」
 

 
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テーマ : 自作詩
ジャンル : 小説・文学

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プロフィール

黒猫

Author:黒猫
このブログはHPから詩の部分だけをまとめました。

10代の頃からこれらの詩はいつも自分の中にありました。
私の中にとけ込んだ詩人たちんの言葉と私自身のつたないことばだち。

八木重吉の「秋の瞳」序文ではありませんが、このつたない詩を読んでくれたあなた  私を心の友としてください。

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