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あたしが娼婦になったら<ある17歳の詩>

あたしが娼婦になったら
いちばん最初のおきゃくはおかもとたろうだ。
あたしが娼婦になったら
あたしがいままで買い求めた本をみんな古本屋に売り払って、世界中で一番香りのよい石鹸を買おう
あたしが娼婦になったら
悲しみいっぱい背負ってきた人には、翼をあげよう。
あたしが娼婦になったら
たろうの匂いの残ったプライベートルームは、いつもきれいにそうじして悪いけどもだれもいれない
あたしが娼婦になったら
太陽の下で汗をながしながらお洗濯をしよう
あたしが娼婦になったら
アンドロメダを腕輪にする呪文をおぼえよう
あたしが娼婦になったら
誰にも犯サレナイ少女になろう
あたしが娼婦になったら
悲しみを乗り越えた慈悲深いマリアになろう
あたしが娼婦になったら
黒人(アポロ)に五月の風を教えよう
私が娼婦になったら
黒人からJAZZを押してもらおう
悲しい時にはベッドにはいって
たろうのにおいをかぎ
うれしい時には風に向かってしずかに次に起こることを待ち、
誰かにむしょうに会いたくなったらベッドにもぐって息を殺して遠い星の声を聞こう






【解説】寺山修司『書を捨てよ、町へ出よう』P.10~11 に「この詩を書いたのは,17歳の女子高校生である」とだけある。最初の「おかもとたろう」を「ゆきぐにのたろう」とするものもあるようだ。
「この女子高校生には,親父たちの性にまつわる生活の暗闇の垢など,みじんも感じられない.」
「嫉妬が,愛情や肉体の私有財産化という,独占主義から発していると知るとき,
ぼくはむしろ貞淑という名の美徳よりも,この十七歳の女子高校生の優しさに組したい.」
【感想】ものすごく心にドカンと来た。自分の中にある同じものに訴えかけてきた。
切り離せない肉体とココロ。
谷川俊太郎の「からだの中に」の一節にも共通項がある。








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ジャンル : 小説・文学

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黒猫

Author:黒猫
このブログはHPから詩の部分だけをまとめました。

10代の頃からこれらの詩はいつも自分の中にありました。
私の中にとけ込んだ詩人たちんの言葉と私自身のつたないことばだち。

八木重吉の「秋の瞳」序文ではありませんが、このつたない詩を読んでくれたあなた  私を心の友としてください。

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